■RRDBリターダブレーキ装置のブレーキ特性。(2005/07/15訂正)

熱力学によるクーロンの法則に基いて、従来ブレーキとRRDBリターダブレーキの特性を比較する。

 ・熱発生
 ・ブレーキ効率


熱力学:μ・υ・ρ=μ1・υ1・ρ1
摩擦力は・・・摩擦抵抗(μ)×速度(υ)×圧力(ρ)の積に比例する。


【比較方法】
従来のブレーキ(単板)とRRDBリターダブレーキ(多板:5枚)の発熱及びブレーキ効率を比較する。但し、回転差を25rpm、20rpmでみる。

5枚のディスクの場合、境界面は4箇所になるので各境界面について発熱量とブレーキ効率を比較する。

条件設定・・・・・・
1.摩擦係数:μ

2.駆動軸の回転速度:v
…(注:従来ブレーキは:1000rpm、RRDB:100回転差、80回転差で見る}

3.圧力:ρ


従来ブレーキの力学的エネルギーを、単純比較するために従来ブレーキの発熱率を「100%」として比較する(モジュール変換要す)
※注意:4輪駆動車を前提とする。…したがって、1台分の力学的エネルギーは「1輪分:20.000×4=80.000」である。

RRDBとは・・・。
RRDB差動原理
時代が求めるテクノロジー
省エネへのあくなき追求
21世紀のテクノロジー
熱変換から応力変換へ
集中制御により大幅なコストダウン
期待される新技術の特徴
RRDBブレーキ装置ブレーキ特性
(2005/07/15訂正)

RRDB-300リターダモーターの特徴2
RRDB-300リターダモーターの特徴
「RRDB-300型リターダ・ブレーキ装置」完成 
電気自動車   
「RRDB-OUT-WHEEL-MOTOR」
 
新技術概念    
自由回転環状体型ブレーキ装置 
RRDBリターダブレーキの特性を
簡単にまとめました。
 
表−1 【従来のブレーキとRRDBリターダブレーキの発熱及びブレーキ効率の比較表】・・・熱損失から見たブレーキ効率である。
比較
項目
動摩擦
係数
速度
(rpm)
圧力
(kgf)
境界面
力学的
エネルギー
発熱率
(%)
ブレーキ効率
(%)
●RRDBは、ほとんど発熱しない。

1.従来のブレーキは熱変換ブレーキである。
2.RRDBは、発熱しない応力変換ブレーキである。

従来のブレーキ(単板 0.10 1.000 100 2 80.000 100.00 0.00
RRDB−1
100回転差
0.10 25 100 4 1.000 1.25 98.50
RRDB−2
80回転差
0.10 20 100 4 800 1.00 99.00
*この表が示すとおり、RRDBはほとんど発熱しない優れたブレーキ効率を発揮する。この特性は、試作モデルにより実証済みである。
※表−1の従来ブレーキ欄の数値は、タイヤ車輪1個分である。4輪駆動車の場合を前提であるから、力学的エネルギーは4倍である。


1.
力学的エネルギーは、すべて熱に変えることができる。これは、熱力学第2法則の別の言い方でもある。
・熱力学の第一法則:エネルギーの保存に関する現象を表したもの。
・熱力学の第二法則:熱エネルギーと仕事のエネルギーの質的相違を表したもの。
・熱力学の第三法則:全ての物質に共通エントロピー(可逆サイクルの状態量・カルノーサイクル)の基準を定めてもの。

2.
ポテンシャルエネルギー(位置エネルギー)の質点に作用する力をF、その成分をX、Y、Zとする。力がスカラー関数の関係にあるとき質点がA点からB点に移動するとき、力Fの成す仕事=Ua-Ubとなり、初めと終わりの位置だけで決まり、途中の変化に無関係となる。
(UをFのポテンシャルという)(スカラー:単位を定めれば一つの数値で表現できるもの=質量、エネルギー、温度、長さ、面積、時間、など)

3.
クーロンの摩擦の法則=乾燥摩擦については、摩擦力は接触面に直角に作用する圧力に比例し、接触面積によらない。

注意1 動摩擦は運動速度に無関係であるという点が無条件では受け入れがたい現実がある。速い速度においては、動摩擦は静摩擦の半分くらいになるからである。すなわち、遅い速度では摩擦(係数)が大きくなるのである。
注意2 上記は、経験的に鉄道、自動車などの停止まぎわのブレーキ現象で体験できる。
注意3 RRDBリターダブレーキの優れた特性は、試作実験モデルで実証されているが、それは、μ・υ・ρ=μ1・υ1・ρ1による。





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