作動原理

■分解図−1 ■分解図−2

1. 減速作用は軸圧制御Fにより全ディスクの摩擦境界面に面圧Pが働きます。

2. 全ディスクに面圧が働くと、摩擦境界面1,2及び3,4間に摩擦による回転阻害応力が発生し、減速作用が働きます。

3. この時の摩擦境界面の回転速度V0は、車輪軸に固定されているブレーキディスク1の回転数V1、ブレーキディスク2の回転数 V2(この場合はゼロ)、自由回転ディスク数をN(この場合は1)とすると、次の数式@による回転数となり、小さな回転数となります。

4. 摩擦境界面の回転速度が小さくなるとディスクの温度上昇は比例して小さくなります。この現象がフェード現象防止効果を高め、超高速時の常用ブレーキ使用を可能にした世界初の新技術です。

5. 摩擦境界面の回転速度…V0=(V1-V2)÷(N+1)・・・@

6. 数式から自由回転ディスクの数を多くするとV0は逆比例して小さくなる。

7. ここに、ブレーキ力f、制動トルクTf、接触面の内外径、d1,d2,平均直径d、摩擦係数μ、軸圧の力F、許容面圧Pとすると 
ブレーキ力:
f=NμF=Nμ(π/4)(d2^2-d1^2)P [kgf]

制動トルク:
Tf=(d/2)f=((d1+d2)/4)Nμ(π/4)(d2^2-d1^2)P [kgf・mm]

8. 尚、従来ブレーキの単板ディスクは、摩擦境界面数は2である。

9. グレステン・ブレーキの場合(組図ー1)は摩擦境界面数が4である。したがって、ブレーキ力を低下することなく減速時のディスクの温度上昇を小さくする事が出来る。


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